統合失調症

統合失調症について
About Bipolar disorder

統合失調症とは 

人間の脳の働きは、神経のネットワークによって生まれます。見たり聞いたりした情報を処理する、考える、感情がわき起こる、こうしたことはすべて、神経のネットワークの働きによります。そのさまざまな働きをうまくまとめることができなくなっている状態、つまり「統合」が「失調」している状態が、統合失調症です。

統合失調症は、多くは思春期から青年期に発症する精神疾患で、幻覚や妄想といった症状が特徴的です。およそ100人に1人弱の割合で発病します。脳の部分では、前頭葉とか側頭葉といった認知機能(物事を考えたり計画を立てて実行したりという社会生活)に重要な部分の障害があるということが、ある程度、ニューロイメージングという方法で目に見える形で判明してきました。

「統合失調症が始まるとご本人が困ること」 

特徴を挙げると、

  •  今までなんとなくできたことが以前のようにできない。
  •  気分が不安定で落ち込むようになった、自分でも持て余す。
  •  気持ちが散る、集中できない、考えがまとまらない、落ち着かない、寝付けない、目が覚める。
  •  周りがうるさい、騒がしい、音が強く響き、気になる。
  •  なぜか気圧される、静かで安全なところがない感じ、意地悪や悪意が先回りしてある。
  •  音や声が頭の中でも響く、声は自分のことを知っているようだ。
  •  何か大変なことが起こりそうだ、どうしていいか分からない、叫び出したい。

といったことが認められます。

「統合失調症が始まるとご家族が困ること」

特徴を挙げると、

  •  食事中口数が減り、沈んだり、不機嫌になってきた。
  •  ものの言い方がぶっきらぼう、決めつける。
  •  話しかけにくい、よそよそしくなってきた。
  •  外出しないで部屋のカーテンを閉め切っていたりする。
  •  音や声に過敏になり、びくっとしたりする。
  •  腫れ物に触るようにおっかなびっくり接するしかない。
  •  子どもの心が遠くに行ってしまったようで分からない、不安でもどかしい。
  •  ときに荒れる、物にあたる、親にとっても怖いときがある。
  •  どこか悪いのではないか、相談に行こうにも嫌がる。

といったことが認められます。

統合失調症の症状

病期に応じて下記のような症状が見られます。

●初期

  •  幻聴(実際には無い声や音が聞こえる)
  •  被害妄想(悪口を言われる、見張られているなど、実際には無いことをそう思い込む)
  •  思考の混乱(物事を正確に理解・判断出来ない)
  •  感情の不安定さ など

●回復期

  •  意欲低下
  •  倦怠感
  •  過眠
  •  甘え など

●慢性期

  •  活動性の低下
  •  周囲への無関心
  •  注意力の低下 など

思いあたる症状があれば、早めの受診を

「誰もいないのに声が聞こえたり、ありえないことを信じたりすることがあります」。これは、「陽性症状」の典型的な症状であって、実在しない声が聞こえ(幻聴)、ありえないことを信じ込む(妄想)です。程度は人それぞれです。「ありえるはずのないことが現れたり感じられたりする」ことで、周囲の人は驚き、不思議に思ってしまいますが、陽性症状は、薬物療法で比較的治療しやすい症状です。

経過は人によって様々

「喜怒哀楽の感じ方が弱くなったり、人と会うことを避けたりすることもあります」。これは、「陰性症状」と呼ばれていて、「あるはずのものが低下する」状態です。

感情の起伏が乏しく、意欲が減退します興味や関心が弱くなってしまいます。他者とのコミュニケーションを避けるようになり、外出も減ってしまい、自分の部屋にひきこもるようになってしまいます。

しかし、すべての人に起こるわけではなく、また、その程度も、人それぞれです。

非常に薬が効いて、症状のコントロールがうまくいく方と、そうではない方など、いろいろな患者様がいらっしゃいます。

統合失調症の治療

原因は、現在でもはっきりとは解明されていません。どの方がどのような経過をたどるかの予測も難しいところです。ただ、「発症早期の治療」が重要であることは認められており、早期のうちに、専門医による適切な治療を受けることが大切ですので、思いあたる症状があれば、早めに受診されることをお勧めします。

統合失調症の治療にあたっては、継続的な抗精神病薬による薬物療法が一般的です。病気のために起こっている感情不安定、妄想、幻覚、思考の障害などを軽くすることができます。脳の中で起きている情報伝達機能の混乱を改善させることによって、症状が抑えられると考えられています。本邦では、現在十数種類の薬が治療に使われています。

また、薬効には個人差があります。どの薬が一番よく効くか、どの程度の量にするか、副作用の問題はないかなどを検討しながら、その人に合った薬を見つけていく必要があります。そのためには、処方された薬を正しく服用し、その結果、楽になったことや、不快に感じることなど、何でも主治医に伝えていただく必要があります。
薬物療法は「本人と主治医との共同作業」です。

統合失調症治療薬の特徴

非定型抗精神病薬:主にドーパミンとセロトニンという神経伝達物質に作用することにより、陽性症状、陰性症状の両方に対する効果が期待されています。
定型)抗精神病薬主にドーパミンという神経伝達物質に作用することにより、陽性症状に対する効果が期待されています。
持効性抗精神病薬1回の投薬(注射)で1週間以上の効果が持続する薬です。どうしても、内服遵守が困難である場合、また、症状が再燃しやすい患者様に使用されます。

統合失調症の生活指導、デイケアや共同作業所などの活用

「勉強や就労をはじめ、生活のさまざまな場面で影響を及ぼすこともあります」。これは、「認知機能障害」と呼ばれている状態です。
認知機能とは、記憶、注意の集中、計画を立てたり、判断したりする能力のことです。健康な人は、それとは意識せずにこの認知機能を働かせていいます。 認知機能障害の低下は、記憶する力が低下すると、新しい仕事のやりかたを覚えることが困難となってしまいます。
注意が適切に集中できないと、集中しないといけない場面で、気がそれたり、必要のない情報まで入ってきて、処理しきれず混乱してしまいます。計画性、判断力が低下すると、仕事・生活の中で、たとえば炊事をする場合にも困難となってしまいます。
よって、どの認知機能がどの程度障害されるかを判断しながら適切なリハビリテーションを受けることが必要となります。人との関わりを保って、社会生活の技術の習得を行うことが重要とされています。

医院概要
About clinic

小平市の心療内科・精神科

医療法人社団 野苺会 小平仲町クリニック

診療内容
心療内科・精神科/精神保健相談・睡眠相談/もの忘れ相談

住所 〒187-0042 東京都小平市仲町652-1

TEL 042-346-0888

最寄り駅
西武多摩湖線「青梅街道駅」徒歩5分
西武新宿線「小平駅」徒歩16分

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